個人で事業等を営んでいる方に対して発生する税金が所得税であり、1年間の儲けとなる所得を計算し「確定」させて「申告」する作業を確定申告といいます。
自分で商売を営んでいる方や不動産の収入がある方にとっては毎年の作業となりますが、サラリーマンで副業の所得が20万円を超えて発生した場合、住宅ローン控除を受ける最初の年の場合、不動産の譲渡があった場合、1年間で多額の医療費が発生したため医療費控除の適用を受ける場合など、単発的に確定申告が必要となるケースもあります。
自分でパソコンやスマートフォンで確定申告を行っている方も多いと思います。確定申告時期は無料相談などのサービスもありますし、自分で所得税の計算をすることによりその計算方法や税金の体系も理解できますので、自分で確定申告ができればそれに越したことはないのかも知れません。
ただボリュームのある作業であることや、正しくそして可能な限り税額を少なくしたいケースなどで誰かに確定申告を依頼したい場合には私たち税理士の出番となります。
そこで税理士に確定申告を頼むメリットを考えてみました。ぜひ参考にしてみて下さい。
税理士に確定申告を依頼するメリット
1,本業に専念できる
税金計算の基本は毎日の取引を帳簿に残すという作業です。この日々の経理の作業の手間を省いて本業に専念できるというメリットがあります。
自分の事業がどのくらい儲かっているかまたは損しているのかを把握するために、経理作業は本業と同様に重要となりますが、本業の方は商売を営んでいるご自身の代わりはいません。経理作業から申告書の作成までを税理士へ依頼することにより、本業に費やす時間を多く確保できます。
2,節税になる可能性がある
事業主ご自身で作成した確定申告書を拝見すると、もっと税金を少なくできたのではと思うケースがあります。日本の税金は申告納税制度といって、自動的に税額を計算し通知してくれるのではなく、納税者自らが申告して納税をするというスタイルがほとんどです。この点で制度の理解1つとっても、詳しい人は得をして、知らない人は損をするという点があるのは否めません。
税務のプロフェッショナルとして、依頼者の方の税額を少なくできる点がないかを多角的に分析します。
3,ミスのない申告書の作成ができる
確定申告書に誤りがあったため申告後に税務署から問い合わせがあり、修正して申告した結果追加の税金に加え延滞税も支払ったというケースを耳にします。
作業に慣れていない場合や分からなかった場合にはどうしても誤りが発生する可能性はあります。この点税理士に依頼すればミスの発生はほぼなくなります。
4,税理士に支払う確定申告料は経費になる
税理士に依頼する場合、どうしても報酬の支払いが発生してしまいます。ご自身で確定申告をする人はこの点を一番不安に思っているかもしれません。
ただこの確定申告料として支払った分は、事業に必要な支出のため必要経費となります。つまり所得の減少につながり、それが結果として税額の減少にもつながります。
当事務所では、事業所得と不動産所得の方を中心に多くの事業主の方から毎年確定申告のご依頼をいただいております。
所得税の確定申告を税理士へ依頼することを検討されている方、また現在は個人で事業を行っており将来は法人にしたいとお考えの方など、個人事業主の方をサポートさせていただきます。