来年10月から消費税のインボイス制度が開始します。その際に制度に対応した新たなレジやシステムの導入などコストの発生も考えられます。これらのコストを軽減するために活用できる補助金がありますので、今回はその補助金について解説していきたいと思います。
IT導入補助金
対象者：中小企業者等(個人事業者含む)
補助対象：会計ソフト、受発注ソフト、決済ソフト、ECソフト、PC、タブレット、プリンター等の複合機器、レジ、券売機等の導入
補助額：ソフトウエアの場合 １機能は5万円～50万円以下(補助率3/4以内）、2機能以上は50万円～350万円以下(補助率2/3以内)
PC・複合機器等の場合 10万円以内(補助率1/2以内)
レジ・券売機等の場合 20万円以内(補助率1/2以内)
申請方法：
１．IT導入支援事業者の選定及びITツールの選択を行う。
２．gBizIDのアカウントを取得、SECURITY ACTIONの実施を行う。
３．申請マイページにて交付申請を作成し、事務局へ提出。
４．事務局の審査を経て補助金の交付が決定。
※IT導入補助金 URL https://www.it-hojo.jp (インボイス制度に関する補助金はデジタル化基盤導入枠となります。)
小規模事業者持続化補助金
対象者：小規模事業者(※従業員数の縛りがあるため、上記のIT導入補助金より対象者が狭くなります)及び特定非営利活動法人
補助対象：販路開拓のためのソフトウエアの導入、ハードウエアの導入(※販路開拓という条件付きとなります)
補助額：課税事業者は50万円以内、免税事業者は100万円以内(ともに補助率2/3以内)
申請方法：
１．経営計画書・補助事業計画書等の書類応募時提出書類を作成し、商工会議所の窓口に提出。
２．商工会議所から事業支援計画書の交付を受ける。
３．上記の書類を事務局に提出。
４．補助事業の実施完了後、報告書を商工会議所へ提出し審査を経て補助金の交付が決定。
※小規模事業者持続化補助金 URL https://r3.jizokukahojokin.info(インボイス制度に関する補助金は課税事業者の場合には通常枠、免税事業者の場合にはインボイス枠となります。)
ものづくり補助金
対象者：中小企業者等(個人事業者含む)
補助対象：DXに資するソフトウエアやクラウドの利用経費(※DX…デジタルトランスフォーメーションに資するという条件付きとなります)
補助額：従業員の人数に応じ750万円～1,250万円以内(補助率2/3以内)
申請方法：
１．gBizIDのアカウントを取得し、事業計画書等の必要書類を電子で申請する。
２．技術面や事業化面といった項目をもとに事務局が審査し、交付が決定。
３．補助事業を実施し、その後事務局へ報告を行い補助金の交付額が確定。
※ものづくり補助金 URLhttps://portal.monodukuri-hojo.jp(インボイス制度に関する補助金は一般型のデジタル枠となります。)
これらの補助金を活用することにより、インボイス制度導入の際のコストを抑える事が可能となります。いずれの補助金にも締め切りがありますので、スケジュールを確認いただき、是非ご検討下さい。
